メタバース等を活用し子どもたちが未来に挑戦する力を育む
6面記事
メタバースやAIなどを学べる教育スペース「Hero Egg」
Meta Heroes
(株)Meta Heroes(メタヒーローズ)はメタバースやAI、Web3・0といった先端技術を活用し、次世代を担う子どもたちが主体性を持ち、未来に挑戦する力を育む取り組みを推進している。
その同社が運営している「Hero Egg」(ヒーローエッグ)は、メタバースやAIなどを学べる教育スペースで、2024年8月、大阪市浪速区のなんばパークスに開設。ゲームやAIの体験型プログラム、セミナー、実践型ワークショップなどを展開し、子どもから大人まで誰もがデジタル技術に親しみ、体験・学習できる。「Hero Egg」の店長である横田真美さんは「最近、子どもたちの不登校が増えてきており、これは子どもに限らず、大人にも共通する課題になっている。メタバースなどの体験から学びたいと思える場所を作りたい」と話す。
また防災教育にも力を入れ、仮想空間で災害の疑似体験や防災対策を子どもたちが気軽に学べる防災メタバースを独自に開発。「従来型の避難訓練や防災教育は子どもたちの中で抵抗感があるのは事実。そこでゲームの中に防災を組み込んでしまえばいいのではと考えた」と横田さんは開発当時を振り返る。
先日、同社が大阪・関西万博EXPOホールで開催した「防災万博」の特別プログラム「こども防災万博」では、小学生から大学生までの若者たちが、自らの視点で未来の防災アイデアを発表。この機会を通じて子どもたちの防災意識を高める大きなきっかけになり、全国から開催してほしいといった要望が寄せられているという。
「こども防災万博」で発表した学生たち
さらに英語教育の分野にも広げ、英会話学習の新しい形として、メタバース空間内で英語を学べる「メタ英会話」を今月から始めた。
横田さんは「会社の理念は『100人のヒーローを創る』。ヒーローとは社会を変える力を持った人たちのこと。この施設をきっかけに次のスティーブ・ジョブズ氏やイーロン・マスク氏のように世界で活躍している人を、子どもたちから一人でも多く輩出することを願っている」と期待を込めていた。