総則・評価特別部会 基盤となる資質能力に言語能力と情報活用力
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中央教育審議会教育課程部会の総則・評価特別部会が15日開かれ、総則に明記する「学習の基盤となる資質・能力」について、これまでに議論を踏まえ、言語能力と情報活用能力の二つに絞る考えが改めて示された。具体的な実践に落とし込みにくいとする課題が指摘されていたという。現行の問題発見・解決能力は各教科等で重視することとした。
文科省は、言語能力と情報活用能力について、一体として捉える理解が十分に進んでいない実態があると指摘。お互いに補い合いながら育成されるとして関係性の整理を示した。
また現行学習指導要領で使っている「個に応じた指導の充実」の表現を、「個に応じた学習過程の充実」と変更することも提案した。「『主体的・対話的で深い学び』を実現するための学習過程は必ずしも一様ではないという趣旨が学校現場に伝わりやすい」などと理由を説明した。総則には「個に応じた学習過程」の趣旨や、子ども自身が見通しを持って学習を進める「自己調整」を工夫することなどを盛り込む。
一方、意見交換では「指導」から「学習過程」に見直すことについて「教師が適切な指導をしないことを正当化しかねない」などと一部の委員から慎重な意見も出た。

