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読書活動・探究学習を支援する 学校図書館を活用した楽しい読書ワーク

12面記事

書評

木下 通子 編著
本に親しめる豊かな工夫

 情報メディアの発達と普及によって生活環境は大きく変わってきた。残念な影響を受けている一つに読書離れがある。文科省ではGIGAスクール構想による1人1台端末を活用し電子書籍の貸し出しなど学校図書のデジタル変革を進めているが、特に高校生の不読率が依然高い現状にある。
 本書はこのような実態を踏まえ、読書活動や探究学習を支援する読書ワークを紹介して学校図書館の活用を推奨する。著者は、高校の図書館司書の経歴を持ち、読書アドバイザーやビブリオバトル普及委員などを務め、学校図書館に対する造詣が深い。
 本と生徒をつなぐ読書ワークを14例紹介。写真や資料も豊富で、具体的に実践例が示されているのですぐにでも取り組める。読書に興味を示さない生徒も楽しめそうな工夫が満載。本に親しめる工夫の豊かさに脱帽。例えば本を開けなくても図書館内を探し回る「本を読まなくても楽しめるワーク」の活動では、知らず知らずのうちに図書館に興味を持つ契機になりそう。他にも「言葉の面白さを知るワーク」「新聞を活用したワーク」「探究学習の土台をつくるワーク」等を掲載。「図書館たほいや」や「出版年ビンゴ」などユニークなネーミングも魅力。巻末資料として実際に使用するワークシートが掲載されているのもうれしい。中高生対象とあるが小学校でも大いに活用できる。学校図書館の活性化を図る上でお勧めしたい。
(2420円 学事出版)
(藤本鈴香・大谷大学教職アドバイザー)

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