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小学校 教育課題2022【第7回】

7面記事

企業

本と学びのプラットフォーム「MottoSokka!」の宣伝素材

学校図書館
出版社によるICTサービス 読み放題+調べ学習 可能に

 1人1台端末の導入により、子どもの学習環境が急速に大きく変化している。それに対応しようと、一般企業のサービスも多様化している。児童書や一般書などを扱う出版社として知られるポプラ社。同社が本年4月からスタートさせた教育ICTプラットフォーム「MottoSokka!」も、その一つだ。学校図書館を活用しながら、子どもの読書活動をさらに充実させる上で効果的なツールの一つになりそうだ。
 このプラットフォームでは、同社を含めた18社の電子書籍が読み放題の「Yomokka!」(人気シリーズを含む良質な作品を約2400冊掲載)、「調べる力」を育むことができる「総合百科事典ポプラディア」発となる「Sagasokka!」(さまざまな分野の最新用語を中心に3万以上の項目を搭載)の二つのサービスがある。両サービスを契約すれば、一つの「MottoSokka!」共通IDで利用することができる。
 「Yomokka!」は、朝の時間を活用した読書活動や読み聞かせに加え、国語を中心とした教科学習で活用している事例も少なくない。「本の粗筋紹介やみんなの感想があるので便利」「読むのに時間制限がない」などの感想があり、子どもたちからも好評だ。参加する出版社は増え、7月時点で22社(同社を含む)になる予定だという。
 「Sagasokka!」のサービスは、信頼性の高い子ども向けの百科事典の知識を、1人1台端末が手元にあれば、いつでも調べ学習ができるもの。大切にしたコンセプトの一つが、子ども自身が自分なりのアウトプットをできるようにしたことだ。例えば、「マイデスク」というコーナーの中に「項目コレクション」を作り、自分の気に入った項目を切り取り、それを読み返すことができるようにした。実物ではしづらいことを、デジタルの良さを生かして実現した形だ。
 この他、調べて分かったことをまとめ、それを保存する「情報カード」の機能などもある。
 詳細は専用サイト(https://kodomottolab.poplar.co.jp/mottosokka/)。

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