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震災から8年(5) 人々の強さ

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 岩手県陸前高田市。大津波に飲まれながらも1本だけ残った「奇跡の一本松」で知られる。教育長へのインタビューを目的に訪ねたところ、この地には、震災が多くの悲しみをもたらしたとともに、人々の強さが輝く物語が生まれていたことを知った。
 宿泊先の「陸前高田キャピタルホテル1000」。海を見下ろす高台に立つ。震災後に移転して再建したことは一目で分かった。
 ホテルの室内には聖書など宗教関係の書物が引き出しに収まっていることがある。ここでは、震災から復興を目指した人々の姿を描いた書物があった。その表紙が「キャピタルホテル1000」だった。
 観光客が戻るかどうか分からないが、運営会社は再建を決める。地元の人たちが、どうしても、このホテルで結婚式を挙げたい。そんな声に応えるためだったという。
 午前のインタビューを終えると教育長が昼食を誘ってくれた。養殖業を営みながら、食堂を併設する「こんの直売センター」。やはり、津波のためしばらくは営業できなかったという。
 名物の「磯ラーメン」は大きなホタテ貝が乗る。冬なのに、ホヤの刺身もある。中心市街地から離れているが店内はほぼ満席。地元の人に愛されている店らしい。行列ができることもあるという。
 そして学校。教育長は、「普通の生活」を送れるようにすることにこれまで力を尽くしてきた。まだ、震災の爪痕は深い。深いながらも、この町は少しずつ、新しい姿を見せ始めている。

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