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授業という営み 子どもとともに「主体的に学ぶ場」を創る

13面記事

書評

鹿毛 雅治 著
構想、展開、省察の観点から多面的に論ず

 子どもはもちろん、教師にとっても学校生活の多くの時間を授業という場で過ごしている。今、考えるべきは、その授業の在り方である。これまでの「教える教師・教わる子どもたち」という授業観を転換し、「子どもたちが主体的に学ぶ場こそが授業である」という捉え方が重要になる。しかし、「人が人を教える」という授業の本質は変わらない。そのため、子どもたち一人一人の個性が関わり合うことで価値ある学びが創り出される場として、教師は授業をどうデザインし、具体化を図るのかが問われている。
 本書では、「そもそも主体的な学びとは何か」という原理を確認すると同時に、「授業という営み」に関して「子どもたちが主体的に学ぶ場づくり」という観点から多面的に論じている。具体的に言うと、まずは序章で「授業とは何か」を概説。続けて

 (1) 授業を構想する(デザイン論)
 (2) 授業を展開する(プロセス論)
 (3) 授業を省察する(リフレクション論)

 ―の内容を扱う3部構成になっている。その構成は、教師が専門性を発揮していく三つのフェーズとも言える。
 各章の内容は比較的独立している。読者の関心に応じて自由に読むことができる。本書の読者としては、主に「授業という営み」に関心のある教師を想定。新学習指導要領で授業改善のキーワードになっている「主体的・対話的で深い学び」を追究する上でも参考にしたい一冊だ。
(3080円 教育出版)
(斉)

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