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こども食堂、48%再開未定 6月からさらに増加

2面記事

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NPO調べ

 全国のこども食堂で再開時期を未定とする団体が約半数に上ることが、NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ、こども食堂ネットワークの調査で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、前回調査からさらに増加した。ITインフラに関する調査項目では、インターネット環境が整っていないこども食堂も見られた。
 調査は9月20日から28日に実施。39都道府県の342団体が回答した。
 一堂に会してのこども食堂の再開時期について、「まだ予定は立っていない」と答えたのは164団体(48・0%)。「年内を予定」は24団体(7・0%)、「年度内を予定」は23団体(6・7%)だった。各団体からは「コロナ終息次第」「コロナの治療薬、予防薬ができてから」との声も上がっている。
 6月時点の前回調査では、「まだ予定は立っていない」は238団体のうち92団体(38・7%)を占めた。その後、7~8月の感染拡大を受けて再開が難しくなっている団体が多いという。また、11月には過去最多の感染者数を更新した自治体が相次いだことから、再開が見通せない状況が続く恐れがある。
 むすびえの湯浅誠理事長は「ついに第3波が到来し、これでまたさらに再開が遠のくこども食堂が出てこないか心配だ」とコメントを寄せている。
 調査では、こども食堂のインターネット環境も尋ねた。
 使用している機器(複数回答)は「スマートフォン」(228団体)が最も多く、「ノート型パソコン」(214団体)、「タブレット端末」(84団体)、「デスクトップ型パソコン」(60団体)の順で続いた。
 インターネット利用環境は「Wi―Fi」が152団体(44・4%)と最多。一方、「インターネット利用環境はない」が68団体(19・9%)を占めた。
 開催情報などの主な通知方法は「チラシ」が最多となり、208団体が該当した。

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