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熊本県の小中高生、「いじめをやめさせた」が増加

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都道府県教委

 熊本県内の公立小・中学校の児童・生徒のうち、15・7%が「いじめ」について「理由によっては、いけないことだとは思わない」と考えていることが分かった。同県教委による昨年度の「心のアンケート」で尋ねた。一方、いじめを見聞きした際、「注意した、やめさせた」など、何らかの行動に移した小・中学生、高校生が増えていた。
 11~12月に調べた。対象は熊本市立学校を除く公立学校の全児童・生徒。回答率は特別支援学校が7割ほど。他の校種は99%を超えている。
 「いじめをいけないことだと思うか」との問いに対し、「理由によっては、いけないことだとは思わない」と答えた割合は、小学生が16・9%、中学生が15・9%、高校生が13・4%、特別支援学校生が9・0%だった。
 「理由に関わらず、いけないことだとは思わない」との選択肢も設けたところ、回答者全体の1・4%(1453人)が挙げた。
 調査時点の学年で、「いじめ」を見聞きしたことがある児童・生徒に、どう対応したか問うと、「注意した、やめさせた」を小学生で54・4%(対前年度比19・8ポイント増)が挙げた。
 中学生は38・6%(23・7ポイント増)、高校生は28・8%(16・5ポイント増)、特別支援学校生は33・3%(3・1ポイント減)だった。
 「学校の先生に話をした」と答えた割合は全ての校種で増えた。

都道府県教委

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