あしなが育英会会長、玉井義臣氏死去
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親を亡くした子どもを奨学金などで支援する一般財団法人「あしなが育英会」会長の玉井義臣氏が5日、東京都内の病院で亡くなった。90歳だった。平成5年に同会を立ち上げ、同10年から会長を務めていた。
玉井氏は昭和10年、大阪府の生まれ。母親の交通事故死から、交通事故被害者の救済活動を始めた。昭和44年に「交通遺児育英会」を設立した。
平成5年に「あしなが育英会」を発足。交通事故に限らず、災害や病気、自死などの遺児の支援もするようになった。
昨年11月の本紙のインタビューでは、「あしなが育英会に申請してくる子どもの8割以上が教員の紹介。先生方には、ぜひ家庭訪問をして、遺児家庭の実態を知ってほしい」などと話していた。