全国学力調査の結果を公表 中学理科CBTで「授業分かる」減少
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文科省は14日、令和7年度の全国学力・学習状況調査の結果を公表した。CBT(コンピュータ型テスト)を導入した中学校理科は統計モデルの「IRT(項目反応理論)」に基づき得点が表示され、全国平均は505点(基準点500)だった。生徒個人の結果は5段階で返却した。
理科を実施した中学校は9599校(99・9%)。調査日までに準備が間に合わず、後日実施した中学校が102校あった。生徒質問調査では、機器の不具合で解答しにくいと感じることが「時々あった」は16・5%、「多くあった」は2・8%いたという。教科別の平均正答率は、小学校は国語67・0%、算数58・2%、理科57・3%で、中学校は国語54・6%、数学48・8%だった。
質問調査では「授業の内容がよく分かる」と感じている生徒が減っていることも分かった。小学校算数では「当てはまる」が41・9%(前年度比4・1ポイント減)、中学校数学では30・3%(5・0ポイント減)と減少していた。
今回の調査では、CBTの中学校理科と質問調査について学校外から受けられるようにし、小学生2887人と中学生1639人が学校外から参加した。また、支援が必要な児童・生徒の参加状況についても集計した。不登校は小学校で1万1314人、中学校で1万4893人いた。
本年度の調査結果は3回に分けて公表する。個別の問題や質問調査の結果と、都道府県・政令市別の分析結果は8月以降に示す。