第52回日本書道美術館展表彰式 事前審査で選ばれた秀作を称える
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挨拶する日本書道美術館大城章二館長
公益財団法人日本書道美術館が主催する「第52回 日本書道美術館展」の表彰式が、7月12日、東京都内のホテルで開催された。式には約200名が出席し、作品の栄誉を讃える華やかなひとときとなった。
本展は、事前に一般公開形式の審査が行われ、創作部門(漢字・仮名)、臨書部門(仮名)、写経部門などから優れた作品が選出された。審査には書家だけでなく、文学、工芸、学芸など多様な分野の専門家が参加し、多角的な視点による審査が行われた。
その結果、文部科学大臣賞、日本書道美術館館長賞、東京都知事賞、日本教育書道連盟賞、日本教育新聞社賞などが決定し、受賞者にはこの日、賞状と記念品が手渡された(各部門の詳細は7月7日付特集にて掲載済み)。
式典では、大城章二館長による挨拶もあり、書道文化の継承と次世代への期待が語られた。また、恒例となっている若年層受賞者の紹介も行われ、壇上では若い受賞者が喜びと感謝の言葉を述べる姿に、会場からは温かな拍手が送られた。
式典後には祝賀会も開かれ、参加者たちは日頃の創作活動について語り合い、交流の場としても賑わいを見せた。
なお、入賞・入選作品は、東京都板橋区常盤台にある日本書道美術館にて8月13日まで展示されており、一般にも公開されている(休館日=月・火曜日、入館は午後3時30分まで)