奈良大学でGIS講座を実施 高校教員などが対象
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講座の様子
高等学校では、令和4年度から49年ぶりに「地理総合」が必修化され、7年度の大学入学共通テストからは、「地理総合」「地理探求」が選択科目として導入された。
奈良大学(今津節生学長)では、高等学校の地理必修化導入が決まった平成28年度から、同大学で地理院地図など、GIS(地理情報システム)を学校教員に研修支援するオープン講座、「GIS講座」を始めている。本年で10回目。7月30、31日に同大学で行ない、高等学校の教員など25人が参加した。
最初は、文学部地理学科の芝田篤紀講師による「地理院地図の使用方法について」。地理院地図の概要と基本的な使用方法を学んだ。「地球上に存在する地物や事象はすべて地理情報と言えるが、これらをコンピューターの地図上に可視化して、情報の関係性、パターン、傾向を分りやすいかたちで導き出すのがGISの大きな役割」という。
続いて、同じく地理学科の羽佐田紘大講師による「主題図の作成方法について」。無償で利用できるGISデータやGISソフトウエアを概説し、実習としてさまざまな地図作成を体験した。
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