特別支援学校の児童・生徒が「校内リンゴ」を収穫
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残暑が残る中、茨城県立大子特別支援学校(江幡覚校長)の児童・生徒が10日、校内で実ったリンゴを収穫した。収穫したリンゴはすぐに洗浄。食用とする他、教材などとしても活用する。
収穫したリンゴは200個以上にのぼるとみられる。同校では20年あまり前、給食関連の業者から、不要になったリンゴの木をもらい受け、昇降口前に移植した。現在は4本の木がある。
児童・生徒は4月の受粉作業から袋掛け、薬剤散布といった世話を体験してきた。収穫作業の際、リンゴ農家が講師を務めた。1月には枝の剪定作業があり再び指導を受ける予定。
収穫したリンゴは、調理実習の際の素材とする他、計量するなどして算数・数学の授業でも活用する。国語の授業では、リンゴを題材とした詩を創作する時間を設けている。
収穫を終えたばかりの生徒の一人に「楽しかったか」と尋ねると、弾んだ声で「はい」と答えが返ってきた。
茨城県のウェブサイトによると、同校が所在する大子町は県内最初のリンゴの産地。水戸市などでも栽培されている。今回、児童・生徒が収穫した品種(つがる)は9月上旬が収穫期という。