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ライフコーチの視点から 現代を生きる子ども・若者のリアル【第27回】

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論説・コラム

他人事と思えない

 今年度、横浜市立山内中学校では、学年ごとの講演を実施させていただくことになり初回となる6月9日(月)には、中学2年生6クラスの生徒さんに 「自信がなくても大丈夫!あなたのままで進もう!」というタイトルで講演を実施。

 2年生となり、後輩ができて、学校の中心になっていく学年。積極的に行動してほしいと願う一方で、後輩への関わり方や自信のなさも課題にあがる。
 そんな彼らに「自信は後からついてくるもの」「完璧な先輩にならなくても、カッコ悪くても、それでもチャレンジする先輩はカッコいいのでは?」など伝えてきた。

 終了後にいただいた感想をシェアしたい。

 ―自分のやりたいことをやろうという話が一番印象に残った。なんだか他人事と思えなくて、興味深く聞いていました。

 ―やりたいことはやったほうがいいと言う言葉が、三橋さんと同じで心に残ったなと思いました。普段聞くと当たり前でありきたりな言葉だなと思っていました。けど、やりたいことをあきらめてしまった時を思い出して、その言葉を思い出してみると、とても当たり前だけど大事な言葉だなと感じることができました。これから、やりたいことがあったり、いままであきらめてしまったことをやりたいことはやったほうがいいという言葉のとおりに、自分の気持ちに嘘つかないでやっていきたいです。

 ―今回は講演ありがとうございました。とても当たり前だと思っていたり、言われないと、きづかないことを言っていただけて、とてもこれからの人生のためになったなと思いました。私は正直、自分と会話するなんて言われるまで自覚がなかったけど、言われてから自分を大事にするためには、自分との会話が大事なんだなと感じました。改めて本当にありがとうございました。

 ―一番印象に残ったことは、自分の意見をbutな方向に進めないこと。自分の意見をbutな方向に進めないで、自分に自信を持ち何事にも全力でやること。私も三橋さんのようにbutな自分だったけど、何事にもできると思いながらでもやっていきたいと思います。

 ―今まで人に気をつかって、したかった事ができなかったりしたけど、自分がしたいことをするのはかっこいいと言われて、これから人に気をつかう時はつかうけれど、自分がしたいと思ったことはする。我慢しすぎると自分が嫌になってきてしまうので、我慢できる時はするけど、しっかりとしたいことはすると切り替えをする。

 ―三橋さんの子どもたちのお話が一番印象に残っている。性格がぜんぜん違うのに、それぞれが自分のやりたいことを思いっきりやっていて、本当に素敵だと思った。自分に聞いてあげることがどれだけ大切かがよくわかった。日々の生活でも自分の嫌なことはちゃんと言ったりして、自分のことを守ったり大切にしてあげたいなと思った。

 ―自信はなくても、挑戦し続けることで実を結ぶことがあるのだなと思いました。自分の挑戦してみたいことに全力で取り組んでいきたいです。自信はないからといって諦めるのではなく、自信がなくてもやってみることが大事なんだなと思いました。講演会ありがとうございました。

 ―大人になってからでも、好きなことはやろうと思えばできるんだなと思った。受験などの人生の節目節目で大事になってきて、思い出せるといいなと思った。ありがとうございました。

 ―チャレンジしないと現実は変わらない。自分に悩んだときに、前向きな選択ができると思った。

 ―今、自分のことをどう思っているかを、振り返れた時間だったと思いました。自分が、落ち込んでいる時は、一度自分のことを振り返って過ごすことを意識することをしてみようと思います。

 私が伝えた話は、決して遠い他人事ではなく、子どもたちの今に直結する話であり、自分ごととして受け取っている様子がよくわかる。
 自分ごとにして初めて、人は変わろうとか成長しようと思えるのではないか。

 次回も引き続き、中学2年生の声をお届けしていこうと思う。

講演/出張授業のご相談を承っております。ご相談はホームページよりお願いいたします。

中高生の心を開く専門家/ライフコーチ三橋亜希子
各地の小・中学校、高校、幼稚園などで児童・生徒向け、教職員向けの講演を続ける。幼少期に父親から虐待を受け、学校では、いじめの標的になった経験を持つ。成人後も、自分の思うような生き方ができなかったが、東日本大震災をきっかけにコーチングを学び、独立。3兄弟の母。ホームページ(https://mitsuhashiakiko.com/)に情報多数。

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