算数・数学WG 数学A~C 生徒の学習促す
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中央教育審議会教育課程部会の算数・数学ワーキンググループは14日、第2回会合を開き、高校数学の科目構成などを議論した。AIやデータサイエンスの技術的基盤になっている行列、微分・積分、確率、統計の学習を重視することを事務局が提案した。必履修科目は「数学Ⅰ」のみにして、微分・積分や統計などを扱う「数学A」~「数学C」は引き続き選択科目とする方針だが、高校の柔軟な教育課程の制度を活用し、より多くの生徒が興味や希望進路に応じて学べるようにする。
行列や微分・積分などを扱う「数学A」~「数学C」は私大文系志望者で履修率が低く、数学Cでは34%にとどまる。中教審が9月に出した論点整理では、高校の次期学習指導要領で複数科目を統合した科目開設や単位数の増減を可能にする考えを示しており、この仕組みを活用して、より多くの生徒が線形代数や解析、統計などを学ぶ方法を検討するとした。委員からは、柔軟な教育課程を高校側ではなく生徒主体で編成できるよう求める声が複数あがった。


