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河合塾が新高校を開校 米・ミネルバ大をモデルに

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 河合塾グループの河合塾学園は10日、岩手県一関市に令和9年4月、新たな高校を開校すると発表した。キャンパスを持たず世界各地で学ぶ「ミネルバ大学」をモデルにした通信制高校で、2年次に国内外の地域拠点でフィールドワークに取り組む。
 校名は「ドルトンX学園高校」。入学者の募集を来年10月から始め、定員は1学年150人を予定する。広域通信制だが全寮制にする。
 2年次に最大4カ所の国内外の拠点に3カ月ずつ滞在するカリキュラムが特徴。午前にオンラインで教科学習をし、午後はフィールドワークや探究活動に充てる。
 国内拠点は岩手、東京、関西、徳島、沖縄を予定。国外は英国、インド、エストニア、マレーシアを予定している。
 1、3年次は一関市の校舎と、連携するNTT東日本の研修センターに半年ずつ滞在する。1年では探究活動や拠点での生活に必要な力を育成し、3年では探究活動のまとめや進路準備を行う。
 国内大学への進学だけでなく、海外大学への進学や起業についてもグループがサポートするという。
 10日に都内で会見した河合塾学園の河合英樹理事長は「校名のXには変数の意味がある。生徒が世界に影響を与えるようになってほしい。『好奇心モンスター』を求めている」と生徒像を語った。
 河合塾学園は平成31年に、中高一貫校の「ドルトン東京学園」を設立し、今年3月に1期生が卒業している。

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