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内田洋行が新CBTを発表

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 内田洋行は5日、都内で会見し、CBT(コンピュータ利用型試験)の新プラットフォーム「TAO」の次世代版を発表した。OECDのPISAや文科省のMEXCBTで使用されたシステムを改良した。受験者数の拡大や障害の有無に関わらず受験しやすい環境づくりを進める。
 「TAO」は、ルクセンブルクに本社を置くグループ会社オープン・アセスメント・テクノロジー社(OAT社)が開発。これまでも海外でも大規模試験で活用されている。次世代版では、多くの同時受験が可能になるよう基盤システムを見直した。
 多言語に対応しており、日本語での縦書き表示にも対応。フォントサイズや画面の配色を変更でき、音声読み上げ機能も備える。1行のみを強調表示したり、問題文にマーカーを引いたりできる。マウス操作が難しい受験者向けに、キーボードだけでも回答する仕様も取り入れた。
 CBT用の問題は「TAO」のシステム上で作成でき、文章・画像、動画を組み合わせて直感的に編集できるという。今後は、受験中のリアルタイム監視の強化や、AIによる問題作成支援機能の搭載を目指すという。
 内田洋行の大久保昇代表取締役社長は「コロナ禍で1人1台端末が一気に普及し、CBT推進の契機になった。誰もが同じように受験できる環境を広げていきたい」と語った。

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