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教員養成大学・学部、教職大学院の教員就職率上昇

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文部科学省

 文科省は25日、今年3月に国立教員養成大学・学部を卒業した人の就職状況を公表した。実質教員就職率は5年連続で上昇し、7割を超えた。教員のなり手不足が叫ばれる中、教員養成大学・学部の役割の重要性が浮かび上がった。
 卒業生1万917人のうち、教職に就いたのは6916人。保育士が152人、大学院などへの進学が976人、教員・保育士以外への就職が2553人、未就職者が320人だった。
 進学者と保育士への就職者を除いた「実質教員就職率」は70・7%。7割を超えたのは平成25年以来となった。
 全ての卒業生を母数とした場合の教員就職率は63・4%だった。平成20年代後半には6割を切っていたが、近年では5年連続で上昇している。
 実質教員就職率が最も高いのは鳴門教育大の89・4%で、上越教育大が88・5%、大分大が86・2%と続いた。一方、千葉大や埼玉大、横浜国立大など、関東地方の国立大学では5割台が目立った。
 また同日、国私立の教職大学院の修了者の状況も公表され、89・8%が教職に就いていた。前年から2・0ポイント上昇した。

文部科学省

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