日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

幸せを手にできる脳の最適解 ウェルビーイングを実現するレッスン

14面記事

書評

細田 千尋 著
自己効力感を得る重要性指摘

 変化が激しく先が見通しづらい昨今。「出世する」「成功する」など、こうした画一的な幸せのイメージが揺らいでいる。誰もが自身の願う幸せの実現に向け、自らの目的達成に欠かせない行動変容を促す必要がある。こうした点を踏まえ、著者は「自分なりの目標達成の経験を積み重ねていくなかで、自然とポジティブな気持ちを持てるループを生み出していくこと」が大切だという。
 本書は全5章。幸せの実現に向けた考え方とその具体的な行動・方法が示されている。序章では自主性・主体性を持つことの重要性に触れ、個人が幸せを実現するための基本的な考え方を紹介。1章では幸せのメカニズムを取り上げ、2章では目標を達成した先にある心が満たされる状態をつくり、「自分はできる!」という自己効力感を得る経験の重要性について触れている。
 第3章では日常の生活習慣を切り口に多くの人たちの悩みどころである働き方や教育などを扱っている。例えば、「教育は願望ではなく『目的』で考える」などだ。4章ではストレスやマイナス感情との付き合い方、5章では誰もが幸せになる社会の築き方を検討している。
 日々忙しくネガティブ思考になってしまう教師も少なくない。自らの幸福度を高めるために、どう考え、どのように行動を変えていけばよいのか。教育関係者も自らの幸せに対する見方を変えるのに有益な一冊だ。
(1870円 KADOKAWA)
(斉)

書評

連載