「道徳の目標」は現行通りで 中教審作業部会方針
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中央教育審議会教育課程部会の道徳ワーキンググループは20日、2回目の会合を開き、文科省側が示した「道徳教育・道徳科の目標は現行の記載を維持する」との考え方の下で議論を進める方針を固めた。一部の委員からは、「感情」に関する内容を入れることを求める意見が出たが、目標には盛り込まず、論点の一つとして扱っていく方向性でまとまった。
現行の学習指導要領では、教育活動全体を通して行う「道徳教育」について「自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を養う」といった目標を掲げている。特別の教科としての「道徳」の目標は、「人間としての生き方についての考えを深める学習を通して、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てる」などとしている。
文科省は今回の審議に当たって「現行指導要領における『考え、議論する道徳』の骨格については維持する」「引き続き、観点別の目標は定めない」として、現行の記載は維持するとの考え方を示した。
委員からは賛同する声があった一方、法政大学の渡辺弥生教授は、「目標について改善したい気持ちがある」と発言。いじめ件数が増えていることを改めて指摘し、感情に関する学びを次期学習指導要領の「どこかに分かりやすく入れたい」と述べた。

