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2025年度 教育DX推進フォーラム開催

12面記事

ICT教育特集

 一般社団法人日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)では、3月6日(金)と7日(土)の2日間、国立オリンピック記念青少年総合センターにて、毎年恒例の「教育DX推進フォーラム」を開催する。今回、日本教育情報化振興会の山西潤一会長に同フォーラムの趣旨や見どころなどについて話を聞いた。

 日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)では1年間の活動の総決算として、「教育DXによる自分らしい学びの実現~次期学習指導要領の方向性を考える」をテーマに教育DX推進フォーラムを開催させていただきます。GIGAスクール構想も進み、次期学習指導要領では、子どもたちのリアルな学びをデジタルが支えるデジタル学習基盤を前提とした教育活動が謳われています。従来の一斉授業の中では、多様な子どもたち一人ひとりに向き合う指導が難しかった中で、1人1台端末はそれぞれの習熟度や興味関心に応じた自己調整学習を可能にしました。しかしながら、端末を持ったからすぐにそのような学習に向き合えるわけではありません。児童生徒自らが何のために学ぶのか、学ぶ楽しさとともに、自律的に学ぶ意識をどう育てるかも大きな問題です。PISA2022の報告でも、数学的リテラシー、読解力、科学的リテラシー3分野の全てにおいて学力は世界トップレベルでした。素晴らしいことです。しかし、自ら勉強の予定を立てる、言われなくても学校の勉強にじっくり取り組む、自分でオンラインの学習リソースを探すなど、自律的な学習を行う自信を問う項目ではOECD加盟国37カ国中34位と低い状況でした。教育DXによる児童生徒の自分らしい学びを実現するためには、どんな手立てが必要になるか、次代の教育への課題もまだまだ多いのが現状です。AIの急速な進歩にも目を転じざるを得ません。AIはもはや社会インフラになりつつあると同時に、教育利用も進みます。文部科学省から生成AIの利活用に関するガイドラインの改訂も公表されています。今後は、生成AIをはじめデジタル技術が飛躍的に発展する中、児童生徒の情報活用能力の抜本的な向上を図る必要もあります。OECDが示すラーニング・コンパスを自在に操り自らの学びの航海を無事に渡っていくためのスキルとして情報活用能力が益々求められるのです。
 このような状況を鑑み、本フォーラムでは、次期学習指導要領を視野に入れ、GIGAスクール構想のネクストステージを一層充実した教育活動にするべく、基調講演では、文部科学省初等中等教育局教育課程課課長の武藤久慶氏に学習指導要領改訂の最新動向についてお話しいただきます。また、子どもたちの自分らしい学びを実践されているSOLAN学園、進化する生成AIとの関係、今後に求められる学びや授業の質など、3本の特別講演を準備させていただきました。教育DXで自分らしい学びをどう実現するかをテーマにした総括パネルディスカッションも行われます。その他、授業づくりから校務に至るまで、幅広い専門家の先生にご協力いただきだき、多彩な内容のセミナーや実践発表を準備させていただきました。会員企業による最新のICT関連製品の展示なども多数行われます。授業づくりや校務改善に役立つシステムや教材コンテンツを直に体験できる良い機会です。これらを通して、皆さまとともに、次代を担う子どもたちが自分らしい学びを実現できる教育について皆で考えたいと思います。多数の皆さまのご参加を期待しています。

山西潤一会長

 本イベントの詳細は以下のURLから。
 https://www.japet.or.jp/com-edu-forum/2025/

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