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人生観の確立を目指す海外研修

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船上での綱引き

東海大学「第50回記念航海帰港式」

 学校法人東海大学は3月27日(水)に横浜港大さん橋国際客船ターミナルCIQプラザにおいて「学校法人東海大学第50回海外研修航海」の帰港式を行った。
 1968年から始まった「海外研修航海」は、同学独自の特色ある教育プログラム。大学所有の海洋調査研修船「望星丸」で約1カ月半にわたって諸外国を訪問する。学生が海外の文化や諸事情に触れ、国際的な視野に立った世界観・人生観を確立することを主眼とする。また、船内での共同生活を通じ、友情や相互信頼、協調性などを養い、豊かな人間性を育むことを目的としている。
 50回の節目となる今回は、98名の研修学生を含む全乗組員計162名が参加し、チリ共和国領イースター島を初めて訪問した。清水港(静岡県)からタヒチ(フランス領ポリネシア)までの航路を本学卒業生などによる「第50回海外研修航海記念スペシャル」として実施。その後に学生たちが乗船して47日間の航海に就いた。タヒチ出発後は、イースター島、アピア(サモア独立国)、ポンペイ(ミクロネシア連邦)の各都市に寄港した。
 アピアでは、サモア国立大学の学生とスポーツやダンスなどを通じた交流行事を行った。船内の共同生活や現地での活動など、通常の学生生活では体験し得ない時間を過ごした学生たちは一回り成長し、3月27日に横浜港へ帰港した。
 学生代表の小菅さんは、帰港式で研修成果を次のように語った。「この航海で出会った仲間と過ごした日々は一生忘れられないものになりました。初めこそ結束力が弱いところもありましたが、行動力の高い学生が中心となってさまざまなイベントを企画してくれたことが大きなポイントになりました。交流行事、クラブ活動などを運営していく中で一つにまとまっていったと思います。私も自分を見つめなおすとともに、人と接することの大切さをあらためて学ぶとともに、国際感覚を養うなど大きく成長することができました」


ずぶ濡れになりながら、ゲームを楽しむ学生

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