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担任へ企業が調査 不審者被害、2学期も多く

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 小学生に声を掛けるなどの不審者被害のうち全体の4分の1が2学期に起こっている―。セキュリティーサービス会社のALSOK(東京・港区)が昨年6月から今年3月にかけて実施した、全国の小学校でクラス担任を務める教員を対象とした調査で分かった。
 この調査は、全国の小学生の防犯意識や被害状況などについて明らかにするもの。回答した教員815人が受け持つ児童数は、合わせて2万1660人。そのうち被害に遭ったことのある児童は299人だった。
 被害に遭った時期のうち2学期に起こったものは全体の25・1%を占めた。他の時期では1学期が37・1%、夏休み期間中が4・3%だった。
 時間帯は下校中が最も多く47・5%、次いで日没前の外出中が24・1%だった。被害に遭った場所は通学路が半数以上だった。
 具体的な被害として「しつこく話し掛けられた、付きまとわれた」が44・5%、「声掛けによりどこかへ連れていかれそうになった」が24・4%だった。
 防犯ブザー所持についても調査。所持率は学年が上がるほど減少している結果となった。
 一方、全学年合わせた所持率は過去3年間と比べて増加傾向にある。同社は、特に1年生の所持が増えたことが影響しているとの見方を示している。

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