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防災減災対応システムで災害時に地域や子供の命を守る学校施設の強化 

12面記事

企画特集

避難所のライフラインを維持するシステムとして

防災減災対応システム「BOGETS」
I・T・O

「都市ガス」と「電気」を作り出すシステム
 BOGETS(ボーゲッツ)は、I・T・O(株)が提案する防災減災対応システムの総称だ。
 大規模災害発生後「生死を分けるタイムリミット」といわれる72時間を、支援の手が届くまで自分たちの力だけで、どのように身を守るのかという課題に対し、同社はBOGETSを提供している。
 BOGETSはあらかじめ備蓄した「LPガス」を活用し、「都市ガス」と「電気」を作り出すシステム。「LPガス」と「New PA」「非常用LPガス発電機」を組み合わせ、都市ガスや電気の供給が途絶した場合でもBOGETSを備えておけば、両エネルギーを供給できるのが最大の特長となる。
 BOGETSは避難所指定となっている学校体育館に備えたいシステムともいえる。避難所指定となっている学校体育館では、避難生活に必要な諸機能を備えることを求められており、発災後の非常時でも欠くことができない設備を稼働させ、ライフラインを維持し、二次災害の発生を防ぐことが重要となるためだ。
 「LPガス」「New PA」「電源自立型ガス空調(停電対応型GHP)」をあらかじめ設置しておくことで、発災後、都市ガスと電気の供給が途絶しても空調、照明、コンセント、携帯電話の充電器、給食調理機器(コンロ、回転釜等)での調理による温かい食事の提供、プールのシャワー設備の使用など、生活環境の激変による健康被害やADL低下といった二次災害を予防することが可能。現在全国各地の自治体で学校体育館へのBOGETS設置の検討が進められている。

いざという時に「誰でも使える装置」を開発
 操作については「誰でも使える装置」をコンセプトに開発された。特にLPガスを都市ガスに変換する装置「New PA」は、音声ガイド機能とタッチパネルを搭載。音声ガイダンスとともに、タッチパネルに表示される指示に従って操作するだけで簡単に起動可能となっている。
 同社では、用途・目的に応じたパッケージを用意し、ショールームでは映像、パネル、実機を通じ、BOGETSについての説明も受けられる。
 なお、ガス空調(GHP)の導入には「災害時における生活環境の確保に資する天然ガス利用設備導入支援事業費補助金」の利用も可能なので、ぜひ活用したい。

 問い合わせ=I・T・O(株) 電話072・981・3781
 http://www.itokoki.co.jp/

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