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日本の子どもの計算力、小学校低学年はアジア、欧米と比べ弱く

3面記事

教科・指導

民間のネット調査

 日本の小学校低学年の子どもの計算力がアジアや欧米と比べて弱い―。民間の教育機関がそのような調査結果をまとめた。6~9歳の子どもを対象に、インターネットを通して、計算問題を出したところ、日本は11カ国中9位だった。また、勉強への好感度や自信も低かった。一方、10~15歳の計算力は11カ国中で1位だった。
 個別指導塾などを運営するスプリックス(東京・豊島区)が設けたスプリックス基礎学力研究所が調べた。同研究所は、世界中の子どもたちの基礎学力の定着を目標に、研究や開発を行っている。
 調査対象は、日本、アメリカ、中国、インド、イギリス、フランス、ポーランド、タイ、インドネシア、マレーシア、ミャンマーの11カ国。各国の6~15歳の子どもとその保護者千組に対し、昨年8~9月にインターネット上で調査した。
 学力調査は50問の計算問題とした。日本の平均正答率は、6~9歳が53・3%で9位だった一方、10~15歳が81・6%で1位。全年齢の正答率は70・3%で4位だった。
 同時に勉強に関する意識調査も行った。「計算が好き」と回答した割合は57・1%(11カ国平均77・8%)で、「読書が好き」と回答した割合は53・9%(同81・0%)。「計算には自信がある」と答えた割合は49・1%(同76・9%)、「読解力には自信がある」と答えた割合は30・0%(同80・5%)。全ての項目で、11カ国平均を大きく下回った。

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