萩生田光一文科相は１５日の定例会見で、運動会で利用するBGMのインターネット配信時の著作権侵害の有無について問われ、ライブ配信での利用は認められていると答えた。新型コロナウイルスの感染防止対策で、昨年から学校が運動会などの行事の参加者数を制限する動きが広がっている。それに伴い、インターネットでの配信を検討している学校や教育委員会から国に相談が寄せられているという。
　教育活動での著作物の利用は、平成３０年の法改正で、学校設置者が管理協会（サートラス）に一定の補償金を支払うことで学校は無許諾で利用することができるようになった。一方、利用はライブ配信に限られ、録画して配信することは認められていない。萩生田文科相は「自宅でしか子どもの姿を見られない家族のために、積極的に配信してほしい」などと話した。