日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

小・中学校の4分の1で端末持ち帰り 文科省調査

3面記事

文部科学省

 文科省は8月30日、小・中学校での1人1台端末の活用状況について、調査結果を公表した。全国の公立小・中学校の4分の1で、端末の持ち帰りを実施していることが分かった。一方で、端末の整備が完了していない自治体もあることも明らかとなった。
 端末の持ち帰りについて尋ねた。平常時での持ち帰りを「実施している」と答えたのは25・3%。「準備中」と回答した自治体は51・0%だった。非常時に限定した場合の持ち帰りについては、64・3%が「実施できるよう準備済み」と回答。31・9%が「準備中」と回答した。
 学校内でどの程度活用しているかも調査した。全国の公立小学校の96・1%、中学校の96・5%が、「全学年」または「一部の学年」で端末の利活用を開始していた。「全学年」で活用を開始している割合は、小学校が84・2%、中学校が91・0%だった。
 端末の整備状況は96・1%に当たる1742自治体で整備済みだった。一方で、3・9%に当たる70自治体で整備未完了。中には令和4年度以降になる自治体があった。
 今回の調査結果は、7月末時点のもの。対象となったのは、1812自治体、小学校1万9791校、中学校1万165校。

文部科学省

連載