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世界有数の源泉数と日本一の湧出量を誇る湯どころ大分県で、教育旅行を

13面記事

企画特集

 大分県は源泉数、湧出量ともに日本一を誇る。全18市町村のうち、なんと16市町村に温泉が湧いており、泉質も10種類のうち8種類が存在するため、さまざまなシチュエーションで温泉が楽しめる。日本一の温泉地である大分では、教育旅行にも力を入れている。

別府地獄めぐり

 別府温泉には、青、赤、白などの泉色や熱泥、間欠泉などの源泉が点在しており、この特性を活かした観光施設が「地獄」と呼ばれる別府観光のハイライトになっている。海地獄、血の池地獄、白池地獄、竜巻地獄は国指定名勝として平成21年に告示された。
 それぞれの「地獄」の特徴は、

(1) 海地獄
 神秘的で涼しげなコバルトブルーの池。海のように見えるが、その泉温は98度


硫酸鉄が溶解してコバルトブルーに見える海地獄

(2) 血の池地獄
 煮えたぎる赤粘土のため、池のみならず噴気までが赤色。泉温は78度


血の池地獄を見学する修学旅行生たち

(3) 白池地獄
 噴出時は無色透明の熱湯が池に落ち、温度と圧力の低下により自然に青白色に色を変える池。泉温は噴出口において95度

(4) 竜巻地獄
 別府市の天然記念物に指定されている間欠泉。一定の間隔で熱湯と噴気を噴出。世界の間欠泉の中でも休止時間の短いことで注目を浴びている。泉温は105度(噴気)

 その他、鬼石坊主地獄(熱泥)、かまど地獄、鬼山地獄(ワニ地獄)を併せて7つを見学することを「地獄めぐり」と呼び修学旅行でも人気となっている。

問い合わせ=別府地獄組合 電話0977・66・1577

商業探究学習プログラム

 本プログラムは単なる観光地への訪問ではなく、地域で活躍する観光人

 (1) これからの経済の在り方を考えている人
 (2) SDGsの視点をもっている人
 (3) 地域のリソースを活用・実践している人

 との交流を通じて生き方や価値観に触れ、多様な生き方を知り「人生の選択肢を広げる旅」を目的としている。
 内容は、事前に商店主のプロフィールを確認し、どんな商店に話を聞きたいかを数店舗選び、訪問計画を立てる。キャリア教育の視点から、家業を継ぐ決断時期やそれを踏まえた進学、修業のための就職に向けて生きざまを伝えるなど、商店街で街づくりやこれからの商業の在り方について探究学習を行う。

 ・受入人数=100名 臼杵中央通り商店街の対象店舗が最大18店舗×1班6名。
 ・所要時間=臼杵中央通り商店街(2~3時間)
 ・行程=臼杵市内産業観光など→昼食→臼杵中央通り商店街

 問い合わせ=臼杵市観光協会 電話0982・64・7130


訪問し話を聞く様子


キャリア教育を深めている様子

臼杵市土づくりセンター

~「有機の里」づくりを推進~
 臼杵市土づくりセンターは、臼杵市農業再構築のための拠点施設だ。化学肥料を使わずに栽培しており、安全安心な農産物を消費者に届ける「ほんまもん農業」を推進している。土壌成分のバランスを良くし、土壌微生物の働きが活発になる「うすき夢堆肥」を生産し、農家・臼杵市民に販売もする。

 ・所要時間=45分~1時間半(要相談)
 ・1回の体験人数=最大100名
 ・時期=月曜~金曜日(祝日除く)9時~17時
 ・費用=無料

 問い合わせ=臼杵市観光協会 電話0982・64・7130


発酵槽


完成堆肥

社会福祉法人 太陽の家

 社会福祉法人太陽の家は、日本パラリンピックの父である故中村裕博士が1965年に設立した社会福祉施設。「No Charity,but a Chance!保護より機会を」を理念に「世に身心障がい者はあっても仕事に障がいはあり得ない」と訴え、日本を代表する大企業と連携して共同出資会社をつくり、障がいを持ちながらもユニバーサルな環境づくりの中で、一人ひとりの能力に応じた就労の場を提供し社会参加を実現している。
 令和2年3月26日に開館した「太陽ミュージアム」では、地域において誰もが自分らしく活躍し、助けあって暮らす社会の仕組みづくりを学び、楽しく、健康に暮らしていくための障がい者スポーツなどについて体験することができる。

 問い合わせ=社会福祉法人太陽 電話0977・66・0277
 問い合わせ=大分県教育旅行誘致協議会 公益社団法人ツーリズムおおいた 電話097・536・6250 FAX097・536・6251


車いすバスケットの様子


共同出資会社で働く様子

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