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遠隔授業を超える最先端のハイフレックス授業を公開

10面記事

企画特集

内田洋行

 教育関係者向けのセミナー、展示会のイベント「NEW EDUCATION EXPO2022」が東京会場で6月2日から4日、大阪会場で10日から11日に開催された。
 27年目を迎えた本イベントは今年、「学びの未来を、共に拓く。」というテーマで最新の教育向けシステムから教材まで約100社を超える企業が出展した。
 東京会場では、(株)内田洋行が報道関係者向けにハイフレックス遠隔授業の模擬授業を実施した。
 ハイフレックス授業とは、同じ授業を対面とオンラインの2種類で受講できるというもの。学生はどちらにするか自由に選択できるため、昨今注目の授業スタイルだ。
 参加者は自身のスマートフォン(以下、スマホ)でQRコードを読み取り、3つの授業支援システムを体験。
 1つ目は、アンケートを使用するシステム。教員の質問に対し、参加者がスマホで回答をすると、スクリーンには全員の回答や、回答内で頻繁に使用した単語が映し出された。教員は、アンケートの結果をすぐに共有できるので、円滑に授業を進められる。
 2つ目は、画像と回答を連携するシステム。まず、撮影した問題プリントをそれぞれのスマホに送る。受け取った参加者がそのプリントに直接回答を入力すると、スクリーンに全員の回答が映し出され、正解者のタブレット上には丸印が付く。従来、画像と連携した授業では、タブレットに直接文字を書き込むのが主流であったが、同システムでは回答の際にキーボードを使用できるのが特徴だ。
 3つ目は、地図を使用するシステム。参加者がスマホに好きな地域とその地域に関するおすすめポイントを入力。すると地図上にピンが立ち、全員のおすすめポイントが写真付きで反映された。生徒の回答が瞬時に集約されるので、スムーズな授業展開が期待できる。
 30分という短い時間ではあったが、オンラインと対面を融合した未来の授業は、多くの注目を集めた。

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