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福を招く掃除 拭き方など衛生対策学ぶ授業公開

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開設した「福育」の特設サイト

エステー社が特設サイト

 消臭剤や防虫剤などを販売する日用雑貨メーカーのエステー社はこのほど、「福育」特設サイトを開設した。小学校で行った「福育授業」の様子に加え、ウィズコロナ・アフターコロナで求められる学校向け衛生対策についてまとめたガイドブックを公開し、無料でダウンロードすることができる。清掃方法を見直し、改善にもつなげられそうだ。
 この取り組みは、医療環境管理士の松本忠男氏と共に実施しているプロジェクトの一環。「福育」とは、奇麗の先にある、大切な人の安心した笑顔を見据えた科学的な清掃方法を身に付けることで、健康でより良い社会を育てることだという。松本氏が提唱している。
 「福育」には、「拭く育」という意味合いもある。拭き方を一つ間違えるだけで、菌やウイルスが広がることもある。「拭く」は掃除の基本とされている。そのため、「『拭く』ことで、社会に『福』を招く。人を育てる。人に寄り添う」をモットーに、清掃をきっかけに社会をより良くすることを目指している。
 同サイトでは、松本氏を講師に招き、小学校で行った「福育授業」の様子を動画で公開している。この授業では汚れている場所を予想し、目に見えない汚れをブラックライトで可視化した後、正しい拭き方について考えるグループワークなどを実施。子どもたちが衛生対策について主体的に学んでいる様子を視聴することができる。
 授業後、子どもたちは自分たちの学びを他学年や保護者に向けて発信したり、自作の啓発ステッカーを校内や地域のお店に配布したりするなど、「福育」の輪を広げたという。この他、授業を導入した学校関係者や児童の声、「福育」で提唱している正しい拭き方などを紹介している。
 ホームページにアップしたガイドブックには、松本氏の監修の下、新しい衛生対策のポイントがまとめられている。「学校の衛生対策のこれから」や「ニューノーマルの衛生対策7つの提案」の他に、松本氏が勧める、簡単で効率の良い拭き方(一方向拭き)の解説などが収録されている。
 「福育」サイト=https://drclean.st-c.co.jp/fukuiku

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