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ヤングケアラー認知進むが…「聞いたことない」中高生依然多く

2面記事

都道府県教委

奈良県教委調査

 中学生・高校生を対象とした奈良県教委の調査で、ヤングケアラーについての理解が1年前より進んだものの、「聞いたことがない」と答えた割合は中学生で57・6%、高校生で36・0%に上ることが分かった。自分が当事者であることを認識し、支援につながる上でまだ、課題が残る状況にあった。また、家事や家族の世話にかける時間が多い生徒には、学校を「よく欠席する」との回答が目立った。

 調査は6月から7月にかけてインターネットで行った。県内の公立中学校・高校の全ての生徒を対象として実施。回答率は中学生が85・1%、高校生が69・2%。それぞれ2万5956人、1万5221人の回答を集計した。
 ヤングケアラーについて「聞いたことがあり、内容を知っている」と答えた割合は、中学生は対前年度比12・1ポイント増の20・3%、高校生は19・8ポイント増の32・2%だった。
 一方、「聞いたことがない」は、中学生が23・1ポイント減の57・6%、高校生は38・2ポイント減の36・0%だった。
 家事や家族の世話を週3日以上かつ平日3時間以上行う子どもは、中学生が207人、高校生が100人だった。
 この生徒たちに対し、出席状況を尋ねたところ、欠席について「よくする」と答えたのは中学生で7・7%、高校生で17・0%を占めた。遅刻や早退を「よくする」と答えた割合は中学生、高校生ともに1割近かった。
 ケアの内容は、中学生は「食事の準備や掃除などの家事」(75・8%)、「きょうだいの世話」(69・6%)、「買い物や散歩」(60・4%)の順に高かった。高校生でも同じ項目が上位を占めた。
 教員への相談状況に関する質問では、「家族のことだから相談したくない」が中学生で12・1%、高校生で12・0%だった。「相談しても解決しないから、相談したくない」では中学生が19・3%、高校生が33・0%だった。
 県教委は昨年6月から、ヤングケアラー専用のメール相談窓口を設置している。

都道府県教委

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