コロナ休業が増加、最多は長野 11月の公立学校園
3面記事 文科省は15日、新型コロナウイルスの影響による学校休業の状況をまとめ、11月に入ってから学級閉鎖などの休業が増えたことが分かった。1日時点で公立の学校園の状況を集計したところ、幼稚園、小学校、中学校、高校、特別支援学校のそれぞれで休業割合が、前回の10月3日時点での調査よりも高かった。都道府県間の差が目立ち、学級・学年閉鎖を行っていた学校園の割合は長野県が最多で21・1%に達している。
同省はほぼ毎月、調査日を決めて学校休業の状況を調べ、増減が比較できるようにしている。11月の調査で学級・学年閉鎖を行っていた学校園の割合は4・0%で10月よりも2・2ポイント高かった。学校園全体の休業を行っていた割合は0・1ポイント増の0・2%だった。
本年度は7月に学校園休業の最多を記録。学級・学年閉鎖は7・2%、学校園全体の休業は0・3%が行っていた。11月は、それに次ぐ水準で、調査を行った4月、5月、6月、9月、10月のいずれも上回っている。10月までは下落が続き、今回の調査で上昇に転じた。
学校種ごとの集計では高校の学級・学年閉鎖が特に増え、3・1ポイント増の4・8%となった。他の全ての校種を上回った。