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定時制・通信制の学習支援充実盛る 中教審高校WGが論点素案

2面記事

文部科学省

 文科省は1月27日、今後の高校教育の在り方を話し合う中央教育審議会ワーキンググループに論点整理の素案を示した。定時制・通信制課程について生徒層の変化を踏まえ、支援の充実を検討すべきなどとしている。
 素案では定時制・通信制課程について勤労青年向けの制度という前提が変化し、多様な課題を抱える生徒や不登校経験の生徒が通っている実態を指摘。生徒が継続的に学べるための体制や環境の整備を求めた。
 探究学習については、学校から与えられたテーマの調べ学習にとどまらないように教員が指導する必要があるとした。
 会議では、東京都立世田谷泉高校の沖山栄一校長が定時制の中途退学率が高いことに触れ「入学した生徒が卒業できるように支援する学校制度にすることが必要」と話した。探究学習について、グローカルアカデミーの岡本尚也代表理事は、社会課題だけでなく、生徒が興味・関心に合ったテーマで学習を深められるよう指導体制を充実することを求めた。
 次回の会合は義務教育の在り方を議論するワーキンググループと合同で開催する。

文部科学省

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