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科学技術館の展示を全面リニューアル~地層処分をゲーム感覚で楽しみながら学ぶ~

8面記事

企画特集

バターを操作して点数を競う子どもたち

原子力発電環境整備機構(NUMO)

 科学技術や産業技術を楽しく学べる施設として人気の科学技術館(東京都千代田区)。このほど、「アトミックステーション ジオ・ラボ」内の原子力発電環境整備機構(NUMO)の常設展示がリニューアルされ、テーマ「体感!なぜ?なに?地層処分!!」として、3月31日にオープンした。
 同展示は、原子力発電や原子燃料サイクル、自然エネルギー・化石燃料が持つ特性をテーマに、電気事業連合会との共同展示コーナー内に新設。原子力発電で最終的に生じる「高レベル放射性廃棄物」の地層処分について、ゲームをしながら学べる体験型展示だ。
 子どもたちは、大型スクリーンの前に立ち、センシング技術で自分をアバター化する。自分の手足の動きと同化されたアバターを操作しながら、ガラス固化体を金属の容器で覆い、地層を深く掘り進み、さらに粘土で覆うという地層処分の3つの工程をゲームで体験し、点数を競っていく。最後に振り返りモニターを見ることで、体験したことを考え、深められる。非接触で、6人同時に体験でき、約10分で手軽に楽しめる。
 「体を動かすのが思ったより大変だったけど、楽しかった」と子どもたち。見学していた保護者は「モニターを見るだけの展示より、体を動かすことでイメージができて、すんなりと内容が入ってきた」と話していた。

 詳しくは科学技術館ホームページを参照 https://www.jsf.or.jp/

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