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東京・大阪2会場、4年ぶりに対面で開催 共通テストと高校・新指導要領対応の授業探る

8面記事

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第10回夏の教育セミナー報告

 日本教育新聞社と、東進ハイスクール・東進衛星予備校を運営する(株)ナガセが主催する第10回の「夏の教育セミナー」が8月1日と3日、東京会場と大阪会場で4年ぶりに対面で開かれた。いよいよ来年度から始まる新学習指導要領を踏まえた大学入学共通テストの変更点や、新課程で注目の探究学習と教科「情報」をテーマにした講演が行われた。分科会では高校の各教科等の授業づくりについて豊富な実践が報告され、参加者が指導改善に向けたヒントを探った。セミナーの様子は後日、オンラインでも無料配信された。

基調講演

普段の授業を踏まえた作問に
森下 平 大学入試センター 審議役(兼)試験・研究統括補佐官(兼)試験企画部長

 大学入試センターの森下平審議役は、令和7年度以降の大学入学共通テストの概要について説明した。知識・技能や思考力・判断力・表現力を問う問題を作成し、多様な受験者の学力を適切に測ることができる内容にすると強調。新しく追加される「情報Ⅰ」に関して、「高校の授業でしっかり学習していれば解ける問題にする」と述べた。
 令和7年度入試は、高校で新学習指導要領完全実施後、初の大学入試になる。全教科共通の出題方針・問題作成方針の基本的な考え方として、

 (1) 知識・技能や思考力・判断力・表現力を測る
 (2) 学習過程を重視し、実際の問題解決場面に生かせているか測る
 (3) 多様な受験者の学力を適切に見るため、難易度や分量などを考慮し、多様な問題を出題する

 ―の3点を示した。

 各教科の変更点については、試作問題や旧課程受験者への対応にも触れながら、具体的な解説をした。
 新学習指導要領で「公共」や「歴史総合」などが追加された地理歴史、公民では科目選択の方法も今までと異なる。参加者からの質疑応答で、以前よりも複雑になることで生徒が混乱するのではないかとの指摘があった。森下氏は「ミスを防ぐため、問題冊子やマークシートのイメージを公開している。注意書きの表現は工夫していきたい」とした上で、公開しているマークシートなどのイメージを指導で活用してほしいと参加者らに求めた。
 「情報Ⅰ」に関しては「大学や社会で必要な内容は学習指導要領に入っている。指導要領に基づいた授業を受けていれば点数が取れる問題にしていきたい」と述べ、現場の不安に応えた。
 共通テストは国公立大学での一般選抜の他、総合型選抜などでも活用されている。森下氏は「高校で学習指導要領に基づいた指導を受けていれば高得点が取れ、一方で不十分なら解くことが難しい『識別力の高い』問題を作成していきたい」と意気込んだ。「特別な対策でなく、普段の授業や自学自習に取り組んだ成果が発揮できるようにしたい」とも話した。
 文科省が実施している21世紀調査の進学先選択と満足度の項目で、雰囲気や授業内容で選んだ人の満足度は9割以上と高い一方、「合格できそう」という基準で選んだ人の満足度は低めの結果が示されている。森下氏は参加者らに「進学した後、何をしたいか考えて進路選択するよう、指導してほしい」と訴えた。
【東京・大阪会場】

共通テストの出題方針などを解説した森下氏。基調講演の後半には、参加者との質疑応答も行った

探究

「問題決め、方法探す」が基本
奈須 正裕 上智大学総合人間科学部教育学科教授

 奈須正裕教授は、探究が扱う課題について学習指導要領の解説を引用し、

 (1) 横断的・総合的な課題
 (2) 地域や学校の特色に応じた課題
 (3) 生徒の興味・関心に基づく課題
 (4) 職業や自己の将来に関する課題

 ―と説明した。「地球が元気、地域が元気、私が元気。そうしたら何とかやっていける」と表した。
 この四つの課題の共通点を、答えがないことだという奈須教授。「答えがない問いについて、子どもが考えることが重要。世の中に答えがあると思っていると、『覚えればいい』『自分が考えなくてもいい』となってしまう」と注意喚起した。
 「探究は教員も答えを持ち合わせていない」と言い、教員の在り方について「情報をくれる人から、一緒に問題に立ち向かい、深めてくれる人になる時代が来ている」と言及した。
 会場に「問題が先か? 方法が先か?」と問い掛けた奈須教授。方法を学んだ後に問題発見させる学習の難しさを指摘した。「問題が先にあり、その解決過程で方法が洗練されるのが自然」とし、「『生徒が主体的にならない』という悩みは、探究の系譜から見ればナンセンス。稚拙でいいから、体当たりで各自の問いにぶつかってみる経験が大切だ」と話した。
【東京会場】

主体性発揮できる「問い」重要
久野 弘幸 中京大学教養教育研究院教授

 久野弘幸教授は探究の指導に関して講演した。AIなどのコンピュータサイエンスや科学と差別化を図るには、「情報を統合して理解・識別する知覚(思考)の深さが大切」と指摘。良質な問いを生む経験の重要性に触れ、「学校教育では思考を育む経験を大切にしたい」と語った。
 これまで久野教授が関わってきた「探究」を学ぶ高校生向けの研修の例を紹介し、特に「問い」の重要性について説明。生徒が主体性を発揮できるかの鍵になるためだ。生徒自身の自らの「問い」であれば、一定の解が見つかると次の「問い」が生まれ(探究のスパイラル)、問い続ける学びになる。その際、探究の質を上げる働き掛けやアドバイスなど、教員の役割についても言及した。
 学習指導要領が改訂され、現在は今後の教育課程の在り方が検討されている。その点を踏まえ、総合的な探究の時間に関わる「知識」についても解説した。大切にされているのは、概念と呼ばれる「言葉で説明でき、つながっている知識」。自由進度学習や生涯探究社会などの多くのキーワードは学びに向かう力に収斂する。久野教授は「その核は『探究』が担っている」とも語った。
【大阪会場】

情報

専科教員の全校配置求める
中山 泰一 電気通信大学大学院情報理工学研究科教授

 中山泰一教授は情報化の進展するこれからの時代、「コンピュータや情報技術でできること、できないことを分かった上で、それらを適切に使い、必要な問題解決をこなしながら、社会生活を送ることが求められる」などと説明。学校教育では、

 (1) 小・中・高校から大学まで一貫した情報教育の体系的なカリキュラム
 (2) 他教科や総合的な探究の時間との連携
 (3) 情報を担当する専門性の高い教員の配置

 ―が重要だとした。

 「『情報Ⅰ』は1年次に履修してほしい。探究的な学びに情報活用能力の知識が必要になる」と中山教授。「2年次にその他教科との関わりを実感し学び、受験に向けては、3年次に情報ⅠIで知識を整理してほしい」と話した。
 情報科の専科教員の配置についても、「高校で、きちんとした教育がされるためには、情報学の基盤から知っており、きちんと教えられる教員が必須」と呼び掛けた。情報の免許を持ち、積極的に研修に参加している教員によって授業が行われることが重要とし、他教科との兼任では研修に参加することも難しい、と指摘した。最後に「『情報Ⅰ』は市民のための基礎教養になる。全ての人が情報活用能力を持つために、全学校に情報専科教員の配置が強く求められる」と結んだ。
【東京会場】

授業づくりは他教科と連携も
登本 洋子 東京学芸大学先端教育人材育成推進機構准教授

 登本洋子准教授は「2025年共通テストと新学習指導要領における『情報』の役割」について講演した。
 「情報Ⅰ」の必修化を受け、教科書の目次を活用しながら学習内容について紹介。「情報Ⅰ」が共通テストに加わり、生徒の負担がさらに増えるという声も少なくない。その点に触れつつ、登本准教授は「これからの未来を生きる生徒には重要な教科」と説明した。
 これまで出題された各教科の共通テストの問題を取り上げ、「情報」と関連する内容が多いことも紹介。情報が身近に取り上げられる内容であることに触れた。「情報」は、テクノロジーの発展に伴って学ぶ内容が大きく変わる教科。情報担当の教員はICTに関わる校内の環境づくりに携わることが多く、その負担が偏ってしまうことがある。こうした状況を避けるためにも、情報担当の教員の話を聞きながら学校としてサポートの体制づくりの必要性にも触れた。
 「さまざまな教科の先生たちでどのような授業がよいかの情報交換をしてほしい」と語った登本准教授。「共通テストに加わる新たな教科になる。各学校で『情報』の充実に取り組んでほしい」と期待を寄せた。
【大阪会場】

分科会

英語
対話できる教室の強み生かす
安河内 哲也 東進ハイスクール東進衛星予備校講師

 英語の分科会では、4技能を活用した対話型の授業の実践が紹介された。会場では参加者同士でペアを組みながら体験した。
 安河内哲也氏は「知識伝達型では、技術を駆使し、手間をかけてつくりこまれた映像授業に勝てない。仲間が一緒の学校の授業ではリアルな教室でしかできない、対話で学びを深める授業をしよう」と呼び掛けた。
 授業のポイントについて、「人間は自分が使ったことでしか覚えられない」とし、「読む」「聞く」でインプットしたものを、いかに「話す」「書く」を通してアウトプットするかが重要だと訴えた。
 チャットGPTなどの生成AIについて、安河内氏は「英語こそが生成AI時代の言語だ」と強調。生徒との対話の時間を充実させるために、英作文添削や教材作成等における生成AI活用法を具体的なプロンプト(指示文)とともに紹介した。
【東京会場】

英語
考え引き出す「問い掛け」を
武藤 一也 東進ハイスクール東進衛星予備校講師

 塾・予備校では数少ない「CambridgeCELTA」で最上位PassGradeAを持つ武藤一也氏。「生徒の考えを引き出す『問い掛け』の重要性」を解説した。分科会では指導法を中心に紹介。今年の共通テストの問題を使い、「『問い掛け』はセンスではなくスキル」と語った武藤氏。「CELTA」で学んだ「CheckingQuestions」を紹介した。この方法を使うと、リスニング問題で内容理解を「問い掛け」から引き出せるためだ。
 リーディング指導では英文の読み方を紹介。

 (1) 内容(リード文)
 (2) 全体のレイアウト
 (3) 設問

 ―の順に、設問に含まれるキーワードから必要な情報を把握する重要性に触れた。生成AIの活用事例も紹介。武藤氏は「生徒の考える環境をつくるのは『先生方の粘り強さや理念の共有』」とも語った。
【大阪会場】

数学
解法は単元枠にとらわれず
鶴迫 貴司 東山中学・高校教諭(京都市)

 鶴迫貴司教諭は、深い教材研究を基に、共通テストなどを題材とした授業実践例と統計分野の学習の導入に向けた考え方を発表した。令和7年度からの共通テストの問題作成方針に「統合的・発展的に考察する」と加わった点や、教科書等で扱われていない数学の定理を、既知の知識を活用して検討するなどと書かれている点に注目した。
 実践例では、令和5年度の追試験で出題された「数学Ⅰ・A」の「図形と計量」の問題を扱った。ベクトルの内積との関連を考察し、単元の枠にとらわれない解法を選択することの重要性を語った。
 また、教科書に載っていない定理を使うことで問題を解くときの過程を省略できることを解説。
 学習指導要領の改訂で強化された統計の学習については、共通テストの「数学B」の試作問題で「仮説検定」が出題されたことを挙げ、問題を分析した。
【東京会場】

数学
学んだこと 発揮できる力を
酒井 淳平 立命館宇治中学校・高校教諭(京都・宇治市)

 酒井淳平教諭は「数学的に考える力を育てる授業づくり」をテーマに講演した。冒頭、新学習指導要領にある資質・能力(コンピテンシー)を「各人が身に付けた能力・技能を発揮する力」だと定義。「数学で学んだことを発揮できる力を育てることが大事だ」と強調した。
 また公式の丸暗記や問題に数字を当てはめる練習では活用力は育たないとし、生徒が数学的に考える場面を取り入れるなどの授業を提案した。
 共通テストが目指すのは、題材となる事象を数学的に表現し、問題解決の結果を活用するといった一連の思考サイクルだと説明。なぜそうなるか(Why)を考えること、教科書や解答を読む基礎力が必要だと話した。
 生徒の学び方を起点に授業を見直す方法や、ワークシートを用いて教員同士で授業を見学し、フィードバックし合う授業改善の取り組みも紹介した。
【大阪会場】

国語
「楽しい」対話型授業へ転換
河口 竜行 和洋国府台女子中学校・高校主幹教諭(千葉・市川市)

 「生徒が主体的学習者になるために教員はどんな支援をすればよいか」
 そう問い掛けた河口竜行主幹教諭が提案したのが「楽しい」対話型授業の薦めだ。対話が受け身の学習から転換するための土台になると考えた。
 対話型授業をするために教員がペアを決め、グループは二つのペアを組み合わせてつくる。話題は身近な自己紹介などから始める、といったコツを説明。また相手の言うことを傾聴し、評価も否定もしないなどの対話の練習を繰り返すことの重要性も指摘した。
 「6年間練習した生徒たちは、男女でグループを組んでも平気で話せるようになります」。教室の様子をスライドで見せながらそう語った。
 河口主幹教諭は「対話の力を高めると、仲間とすぐにコラボができるようになる。個人と集団の対話力がそのまま国語の力へつながります」と強調した。
【東京会場】

国語
「羅生門」題材にプレゼンなど
齋藤 祐 中央大学杉並高校教諭(東京・杉並区)

 齋藤祐教諭のテーマは「新課程で読む『羅生門』」。昨年度まで中央大学附属中学校・高校で勤務し、卒業生の9割が同大に進学する環境の中、「学びに向かう力」を喚起するという課題に直面した。そこで生徒が思わず「前のめり」になる授業づくりを模索してきた。
 前任校時代の課題や反省点を踏まえて行った、新課程後の現任校での「羅生門」の授業展開を紹介。具体的には、最初にペアで音読をさせ分からないところは教科書に書き込みをさせる、物語全体を100字でまとめさせるなどした。次に登場人物の心の動きをグラフ化させ、根拠を交えて周囲にプレゼン。最終的にリポートをまとめさせるが、先輩が作成したリポートを「設計図」(探究マップ)に落とし込み、まとめ方そのものを学ぶようにした。これらの取り組みによる成果を実際のリポートを提示して解説した。
【大阪会場】

探究
生徒なりの考え・課題 大事に
法貴 孝哲 清真学園高校・中学校教諭(茨城・鹿嶋市)

 「私の話にご自身の経験を照らし合わせることで、何かが生まれるヒントになればうれしいです」
 法貴孝哲教諭はそう言うと、自身の「探究物語」を語り始めた。
 勤務校で「探究」を担当し始めた頃。年月日から曜日を求める式を考えると意気込んでいた生徒に「既に公式があって分かっている」と伝えようとしてしまった。結局、公式を知らずに取り組んだ生徒は独自の式を考え出した。「高校生には高校生なりの考えや課題があってよいと気付いた。大人が思っていることが生徒にとってノイズになることがある」と法貴教諭は話す。
 セミナーには高校時代に法貴教諭の探究ゼミを受講した大学生も登壇し「答えがない状態に陥っても踏ん張れるメンタルがあるのは『探究』のおかげ。失敗を前提にチャレンジできる」と振り返った。
【東京会場】

探究
課題を仮説に設定し直そう
郡司 直孝 桐蔭学園中等教育学校教諭(横浜市)

 郡司直孝教諭は、探究活動における「課題設定」を取り上げた。課題を仮説に設定し直すという取り組みだ。「早寝するためにはどうすればいいのか」という課題では、何をどう探究するのか、あいまいである。それを「平日夜10時までに就寝するためには、8時までに夕食を終えるとよいのではないか?」という仮説に置き換えることにより、「すべきことが分かり科学的に検証できる」と語った。指導者が助言やアドバイスがしやすくなる点にも触れた。
 重要なのは「課題」→「仮説」→「自立」という探究を自走できる生徒の力。仮説を立てる具体的な方法として思考ツールを紹介し、課題を仮説に置き換えるワークショップも行った。郡司教諭は「ごみを減らすためにはどうしたらいいのか」という課題を提示し、参加者は個人やグループで具体的な仮説を考え、学びを深めた。
【大阪会場】

情報
30歳の自分と技術進歩を考察
稲垣 俊介 東京都立神代高校主任教諭(東京・調布市)

 稲垣俊介主任教諭は、「情報Ⅰ」の導入で実施した「30歳のわたし」という授業を紹介した。予測不能な時代を生きる生徒に、進路を科学的な側面から考えさせることが目的だ。
 授業では目的を生徒に示した上で、現在から30歳になるまでの職業や生活、社会的役割の予想を時系列で書く。その後、経団連が公表した高度情報化社会「Society5・0」の解説動画を見せ、「30歳の時は、相当技術が進んだ世界という視点を忘れていないか」と生徒へ問い掛け、改めて将来像を想像させる。
 情報技術が進歩した社会における、情報技術と自分の関わり方を考えることで、情報科の学びを自分ごととして捉えられるようになるという。
 また冒頭、大学入試センターが公表した試作問題に触れた。「社会や身近な生活が題材」「教材も生徒と関わり深い内容のものを用意したい」と話した。
【東京会場】

情報
身近な題材、積極的に扱って
神藤 健朗 世田谷学園中学校・高校教諭(東京・世田谷区)

 神藤健朗教諭は「学習活動を中心に据えた授業展開について」をテーマに、生徒の記憶に残る学習活動を繰り返す授業の年間計画を解説した。
 授業計画立案では

 (1) 情報教育の目標(情報活用の実践力、情報の科学的な理解、情報社会に参画する態度)
 (2) 「情報Ⅰ」への対応
 (3) 教科連携(カリキュラム・マネジメント)
 (4) 大学入学共通テストへの対応

 ―の要素を意識することが大切とした。

 このうち、「情報Ⅰ」への対応は情報教育の3観点を意識し、全体的なバランスを取ることの重要性を説明。共通テストへの対応では、身近な題材を積極的に取り入れた授業の大切さを強調した。
 その上で「過去の炎上拡散事件」「プログラミング」の授業事例を紹介。「詰め込んだだけの知識は2年後、忘れている可能性が大きい。体験的な授業の実施が求められる」などとまとめた。
【大阪会場】

東進の夢・志を育む講座特別公開
最前線の企業人ら 高校生に指南

 オンラインでは、東進ハイスクール・東進衛星予備校が高校生向けに開いているトップリーダーらの特別講座も限定公開された。
 野村ホールディングス前会長の古賀信行氏は、未来の日本をつくるビジネスリーダーの姿などを講演。若さが日本の未来を変える、として「高校生でも『まだまだ自分は』という意識ではなく『もうやる時期だ』という自覚を持ってほしい」と呼び掛けた。
 臓器創成などの再生医療を研究している大阪大学大学院医学系研究科の武部貴則教授は、最先端医療の最新動向と、異分野と結び付いた未来の医療革新について話した。

参加者の声
定期試験でも学習過程重視
対話型授業への理解深まる

【基調講演】
 問題作成の工夫と苦労を知ることができました。定期試験を作成する際にも学習の過程を重視したいと思います(東京都・国語科)

【探究】
 問いが興味・関心のある学術分野に結び付くという視点は今まで考えたことがなかったので、良い収穫でした(佐賀県・地歴科)

【情報】
 「情報Ⅰ」は本校では初めてなので、プログラムの授業について情報収集できました(京都府・情報科)

【数学】
 数学的に考えることの大切さ、身近な例を用いながら関連付けて考えることの大切さを知ることができました。今後の授業に生かしたいです(大阪府・数学科)

【国語】
 対話型の授業の心構えや進め方を細かく知ることができて良かったです(千葉県・国語科)

 ※今後も高校の先生方に役立つセミナーを開催していく予定です。

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