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一刀両断 実践者の視点から【第384回】  

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指導主事の逮捕
 
 《千葉県教委職員の男を逮捕 酒気帯び運転容疑 千葉南署》(千葉日報オンライン)という見出しの記事が残念ながら出た。指導主事だという。示しがつかない。これまでの例から懲戒免職となる公算が強い。
 この連載の第121回で似た事例を論じた。「茨城県教委が飲酒運転で摘発された小学校教諭を停職12カ月の懲戒処分にした。この教諭は昨年4月から、県教職員組合専従の執行委員兼県央支部書記長だったという」というものである(https://www.kyoiku-press.com/post-238643/)。
 同じような行為をしたとなれば、概して同じ処分がされるのが法であり、それが異なるとなると納得のいく説明が必要になる。その意味からもこれからどのような処分などがされるのか注目したい。
 自動車は鉄の塊であり、ひとたび事故を起こせば取り返しのつかない事態を招く。飲酒という誘惑と自己制御が出来ないという面では自覚の足りなさは言い訳にはならない。
 この地位にあるとすれば当然地域では期待される人物であるだろうし、家族や同僚の失望は計り知れない。以前こうした事で飲酒運転事故により失職した元教員を店に雇用したが、その変わりようには言葉を失った。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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