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一刀両断 実践者の視点から【第121回】

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「組合専従」の飲酒運転

 茨城新聞の報道によると、茨城県教委が飲酒運転で摘発された小学校教諭を停職12カ月の懲戒処分にした。
 この教諭は昨年4月から、県教職員組合専従の執行委員兼県央支部書記長だったという。
 「専従」は、組合員の教諭なら理解はできるが、一般の教員には耳慣れない言葉である。組合員が学校に籍を置きながら、組合の事務局で働くものであり、将来は、幹部職がまわってくる有望株と言える。そう考えると後継者なので、ここは非難を耐えてでも踏ん張って時の過ぎるのを待ちたい、そんな願いがこの処分になったのだろう。
 この処分に違和感を持つ職員はかなり存在するだろうが、それも承知の処分であろう。県教委の体質は見え見えではないだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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