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お金でつまずかないための金融経済教育を

9面記事

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若年者を対象に、金融トラブルの事例を紹介するショート動画をTikTokで配信中

日本貸金業協会

 現代社会では、誰しも金融との関わりを避けて生きることはできない。社会人として経済的に自立し、より良い暮らしを送るためには、計画性のない支出を抑えて健全な収支バランスを保ち、不測の事態への備えやライフステージにあわせた生活設計ができる金融リテラシーが必須だ。これを踏まえ、日本貸金業協会は、人生をお金でつまずかないための「予防教育」に注力している。
 「貯蓄から投資へ」という国の政策の下、資産形成のための金融経済教育が推進されている一方で、詐欺的な儲け話を信じ、安易に金融機関から借金をし、多重債務等のトラブルを抱える若年層は少なくない。こうした問題の根底には、金銭感覚が乏しい、「ローン」「クレジット」に関する正しい知識が身に付いていないといった要因があることは否めない。
 同協会は設立以来、「金融トラブル防止のためのQ&A BOOK」という小冊子を制作し、全国の教育委員会や消費生活センターなどを通じ、若年層に広く配布している。常に最新の情報を届けられよう、毎年度改訂を行っており、発行累計部数は現在、300万部を超えた。加えて、行政による若年層における金融トラブル防止のための啓発活動にも積極的に協力し、共同でe-learning教材を制作しウェブ上で無料公開したり、教育機関などに講師を派遣して出前講座を実施したりしている。
 また、貸金業界や関連団体等との連携による金融経済教育の普及を目指し、2023年6月、会員会社とともに「金融リテラシー向上コンソーシアム」という協働体を設立した。
 若年層における金融トラブル防止のため、教職員に、授業などで同協会の事業を効果的に役立ててほしい。

 問い合わせ=日本貸金業協会 教育研修部消費者啓発課
 電話03・5739・3018
 ホームページ https://www.j-fsa.or.jp/

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