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中学生以下入場無料の「不思議の国のアリス展」が3都市で開催中

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((c)MPIL THE MACMILLAN ALICE™)

 1865年にイギリスで初めて出版された「不思議の国のアリス」が、本年で出版160周年を迎える。これを記念し、本を出版した「マクミラン社」が所有する原画を紹介する展覧会が横浜・大阪・名古屋の百貨店で巡回中だ。中学生以下は無料で入場でき、作品の背景や逸話なども学ぶことができる。企画担当者は、中学生などが歴史を学ぶことに期待を寄せ、「物語の世界観を楽しみながら、どのように挿絵が変化していったのかを楽しんでほしい」と話した。
 物語は、ルイス・キャロルが家庭教師をしていた3姉妹のために作った即興の話が元になっている。キャロルが描いた挿絵を画家のジョン・テニエルが完成させた。画家により彩色が変化しつつ、全ての挿絵がカラー化したのは1995年。展覧会の見どころは、作者のルイス・キャロルと、4人の画家による挿絵の違いと時代ごとの変化などだ。
 オックスフォード大学で数学講師だったキャロルはこの他に、数学関連の書籍や「テニストーナメントで参加者に公平に賞を与える方法」なども発表している。
 続編の「鏡の国のアリス」では、チェスに合わせてアリスが動きながら、物語が進行する。展示には、チェス盤の説明が加えられるなど楽しめる工夫がある。
 「不思議の国のアリス」の本は世界で170以上の言語に翻訳されている。日本の文豪、芥川龍之介らによる日本語訳の「アリス物語」も展示している。
 横浜高島屋での展示は6日で終了し、9日からは大阪高島屋で、8月には名古屋松坂屋美術館で開催する。
 詳細=https://www.takashimaya.co.jp/store/special/alice160th/index.html


写真はジョン・テニエルの原画に1995年にディズ・ウォリスが彩色した「不思議の国のアリス」の挿絵((c)MPIL THE MACMILLAN ALICE™)

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