書き出しを学ぶ 東京理科大、教員志望者に講座
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東京理科大学が3日、教員志望の学生に向けた文章力向上講座「記者トレ」の第2回を実施した。学生たちは生成AIを使って、読み手を引き付けるために必要な「書き出し」を学んだ。AIが作成した記事と、記者が書いた記事の読み比べにも取り組んだ。毎日新聞の協力による同講座は、文章を書く機会の多い教員の仕事に役立てることが狙い。
学生たちは、「印象的な引用の提示」などの記者が使う書き出しの種類を読み込んだAIに、自分が好きなものを入力し、書き出しを作成した。「つけ麺」と打ち込んだ学生に、AIは「つけ麺は、もはや料理というより儀式だと思っています」と回答した。まさかの返答に笑いが起きた。
国政選挙の「郵便投票制度」について、AIが作成した記事と、記者が書いた記事の読み比べでは、学生からさまざまな見解が出た。AIの文章について、「読みやすいが、良くも悪くも引っ掛かりがない」という指摘があったほか、記者の文章には「一文が長く、省けそうな表現がある」との意見が挙がった。
講座に参加した4年生の林ひびきさんは「AIの書いた文章でもいいと思うことが多かった。でも、自分の言葉で自分の表現をすることは素敵」と語った。
講座は、6月末まで全4回開講する。次回は、6月17日。