クララとそうぞうのき
18面記事
中島さち子 作 くすはら順子 絵
海に囲まれた小高い丘に、「そうぞうのき」が植わっている。この木はずっと葉を付けず、花を咲かせることもなく、枝だけが伸びている。木にはクラゲのクララが住んでいて、毎日大好きな太鼓をたたいて過ごしていた。
ある朝、クララは木の下で、キラッと光るペットボトルを見つけた。それに顔を描いて「クラーベ」と名付けると、不思議なことに動きだす。
クラーベと海の中に潜ると、他のクラゲたちも寄ってきて一緒に踊りだした。皆で楽器を作り、演奏をしながら旅に出て、また、木がある場所に戻ると徐々に体が透き通り、消えてしまった。すると木に変化が…。
大阪・関西万博のクラゲ館と同館にある「創造の木」に込められた思いを知ることができる絵本。(小学校低学年から)
(2200円 ひかりのくに)
(Tel06・6768・1155)