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教員免許を取得する障害学生が増加傾向 文科省集計

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文部科学省

 教員免許状を取得する障害学生の数が増加の傾向にあることが、文科省のまとめで分かった。免許状取得者に対する教員採用者数の割合は障害の有無で大きな差はない一方、学生数に対する免許状取得割合は障害の有無で差がみられた。
 同省が都道府県・政令指定都市教委を対象に実施した、障害者雇用率などに関する調査の中で調べた。学校基本調査や教員免許取得状況調査などをもとに集計した。
 大学等を令和4年に卒業した74万2125人のうち、免許状取得者は全体の1割強の9万507人。このうち、障害のある学生に限ると、卒業者8千7人に対して免許状取得者は284人。免許状を取得する割合はわずか3・6%だった。
 障害があり免許状を取得する学生は近年増加傾向で、平成30年の179人から4年間で100人以上増えたが、取得した割合は3%台にとどまる。
 障害者雇用率が低い傾向にある教委で障害者雇用を促進するには、雇用の大部分を占める教員が鍵になりそうだ。養成段階も含めた施策が求められている。

文部科学省

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