風光明媚な長野県・大町市で体験型の教育旅行を
4面記事
森林体験プログラムの様子
長野県学習旅行誘致推進協議会
長野県学習旅行誘致推進協議会(事務局:長野県観光機構)は、行政や民間事業者が一体となり、国内外から長野県への教育旅行をはじめ、企業研修やスポーツ合宿などの誘致に取り組んでいる。
本記事では2025年6月13日に協議会の会員などを対象に行われた「教育旅行プログラム研修会」の様子を紹介する。
今回の現地研修会の舞台は、長野県・大町市。長野県北西部に位置し、標高3000m級の山々が連なる北アルプスや「仁科三湖」「高瀬川」など、歴史と共に培われてきた豊かな水資源を利用した農業や製造業、観光が発展した土地。
そんな大町市で実践する教育旅行のテーマは「大町水の学校」森林プログラム「水源を守る森づくりの現場で100年先の未来を描く」。
同研修会では、午前にサントリー北アルプス信濃の森工場で水育プログラムを受講し、サントリー講師による講話に参加者は耳を傾けた。
水育プログラム受講の様子
水育プログラムにおける学びのポイントは大きく三つ。
①未来に水を引き継ぐために自分達に何ができるかを考える
②水リスク(水不足)を抱える地域2040年予測
③社会を潤す「水」を未来に繋ぐために。
これらは学習指導要領に準じ、中学校2年生社会科(環境に配慮した森林)および教科横断的な内容となっている。
午後は、企業組合山仕事創造舎とNPO法人ぐるったネットワーク大町がプロデュースした森林体験プログラムを体験した。森林体験プログラムにおける学びのポイントは、森をつくる人々と出会い、森に入ることで「豊かな森」の魅力や価値を体感・森林と自分とのつながりを認識し、持続可能な社会に向けた新たな視点を得ること。
修学旅行の目的の一つにも探究学習を意識した教育プログラムのニーズは高まっている。長野県が誇る自然環境は、児童生徒の探究心を育む体験の場としてうってつけだろう。
問い合わせ=(一社)長野県観光機構
電話026・219・5274