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東女体大が社団法人を設立 部活動の地域展開で

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 部活動の地域展開を進めるため、東京女子体育大学(東京・国立市)は中学生を対象にしたクラブの運営や、指導者育成などを担う一般社団法人を設立した。近隣自治体との連携を通じて、中学生のスポーツ環境の充実を目指す。30日には、設立記念式典を開いた。
 5月に設立した社団法人「TWCPE(東京女子体育大学)スポーツアカデミー」では、大学が所在する国立市の他、国分寺市、立川市、府中市、日野市、渋谷区や都教委と連携していく。中学生向けのクラブ事業では本年度、陸上競技、ダンス、ソフトテニスの3種目を用意。同大所属のコーチ(教員)による指導と、学生の補助の下で活動する。秋からの本格実施に向けて現在は体験会を開いている。
 指導者育成事業では男女を問わず、部活動指導に関心がある人向けにハラスメント防止やコーチング、マネジメントなどの講座を15回程度開く。修了者には認定証を授与する。
 また、部活動指導員や連携・調整役となるコーディネーターを担える人材を連携自治体に紹介・派遣することも検討している。
 この他、テニスコートなど同大スポーツ施設の貸出事業も進めていく。
 同大は保健体育科の教員を長年輩出してきた実績を持つ。本年度からは、学生を外部指導者として派遣する「部活動マネジメント演習」、学級担任の業務や学校行事の補助を行う「学校体験学習」の授業を始めるなど、さらに力を入れている。
 記念式典で代表理事である同大の金子一秀学長は、地域展開の課題に触れた上で、同法人の活動をさらに発展させていく考えを示した。

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