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改正給特法周知で文科省がチラシ 「先生を怒鳴らないで」と呼びかけも

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文部科学省

 改正教員給与特別措置法(給特法)の成立を受けて文科省は、法改正の内容を周知し、働き方改革へ理解を求めるチラシを作成した。改正内容を説明した上で、保護者らに、教職員を怒鳴ったり、SNSで中傷したりしないよう呼びかけている。
 チラシは教委、首長部局、校長、地域・保護者、教員志望者向けの計5点。地域・保護者向けでは、学校行事や業務の見直しへの理解と、登下校の見守りなどへの協力を要請。SNSでの中傷、過度に長時間の相談は控えてほしいとして、相談は勤務時間内にすること、「学校としてできないこともある」ことへの理解も訴えている。
 教委や校長に向けては「安全配慮義務」があるとして業務分担の見直しや適正化、必要な環境整備等の徹底を求めた。首長部局に対しては「より良い教育を実現するため、ともに学校教育を支えていただけませんか」と協力を仰いでいる。
 教員志望者向けには本年度の教職1年目の給与が、前年から約50万円増えていることや、教職調整額が今後10%へアップしていくことをアピール。教員を支える体制の改善についても説明している。
 チラシは文科省ホームページ(教師を取り巻く環境整備について)に掲載。各学校や教委で活用できる。

文部科学省

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