一刀両断 実践者の視点から【第704回】
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教委のチャレンジ精神
茨城県教委が中学校・高校の免許状しか持たない人に小学校枠での受験を認めるという。注目したい。苦肉の策ではあるが、現行法で可能なものを工夫して教員を何としても確保したい、確保するぞ、という担当と教委全体の意欲が伝わってくる。
きっと、こうしたアイデアは他県でも出てくるだろうが、なかなか決裁まで進まないで失速させられる事が多いのではないか。
この施策から、英断とチャレンジ精神が宿っている教委と私は高く評価したい。
確かにこうした判断と行動は10年20年先に評価を受けることとなる。不安要素から抵抗される事は多くあったと推測される。
だが、評価を気にしていては改革や改善は出来ないものである。
今、私は、通知表の左右を交換すべきと提案している。「成績」と「行動」はどちらが重要だろうか。「行動」を挙げる人は少なくないだろう。
しかし、通知表は成績から記していく書式となっている。通知表の書式は校長の裁量で変えられる。変えた結果、教師と生徒児童との信頼関係が深まり、保護者の意識改革も期待できる。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。千葉県教委任用室長、主席指導主事、大学教授、かしみんFM人生相談「幸せの玉手箱」パーソナリティなどを歴任。教育講演は年100回ほど。日本ギフテッド&タレンテッド教育協会理事。)