麻生かづこ　作　イシヤマアズサ　絵

　主人公は、小学４年生の今井春斗。いつも先生に怒られている。この日も、昼休みにサッカーをするために廊下を走って、担任の先生に怒られた。次の音楽の授業でも、リコーダーを忘れて怒られた。それより最悪なのは、「わすれ物をした人は、給食のおかわり禁止」という決まり。おかわりできず悔しかった。
　ある日、転校生が来た。その子は髪が長い男の子。学校では、男子は短く、女子は肩についたら結ぶことになっている。しかし、校長に許可を取っているので、大丈夫だという。決まりを守らなくても許されることがあると知り、不公平な気がしてモヤモヤした。
　そこで来月の学級会で「学校のへんなきまり」について話し合うことにした春斗たち。決まりをなくすことはできるのか。（小学校中学年から）
　（１５４０円　金の星社）
　（Tel０３・３８６１・１８６１）