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避難所となる学校体育館に最適な天井材&床材

12面記事

企画特集

天井材と床材を見直し、避難者の安全と快適性を確保
エービーシー商会

 学校体育館は、災害時に地域住民の命と生活を守る重要な避難拠点である。しかし、建物の安全性や快適性が十分に確保されていないケースも多く、改善が求められている。こうした課題に対応するため、建材メーカーである(株)エービーシー商会では、避難所となる体育館に最適な天井材「かるてん(R)abc天井システム」と床材「レックスコート」を提案している。

ポリエステル系不燃軽量ボード「かるてん(R)abc天井システム」
軽さと不燃性を同時に実現、体育館の「特定天井」対策に

【施工事例】愛媛県愛光学園キャンパス整備計画体育館新築工事

 東日本大震災では、体育館の吊り天井が落下して人的被害が発生したことから、学校では既存の天井材を補強して耐震性を高める工事が進められている。
 このような「特定天井」に該当する構造については、安全性の検証と確保が義務づけられていることから、「かるてん(R)abc天井システム」が学校を始めとする体育館に導入されている。
 ポリエステル製タテ型不織布「V―Lap(R)」をガラスクロスで包んだ「かるてん(R)」は、従来のボード材に変わる、軽さと不燃性を同時に実現した天井材になる。本体パネルは0・7kg/平方mと圧倒的に軽く、万が一落下しても石膏ボートのような危険がないのが最大の特徴だ。
 しかも、「かるてん(R)」の厚みは4・5mm。石膏ボードや岩綿吸音板の2分の1という、これまでの天井材にない薄さにもかかわらず、断熱性・吸音性についても十分な性能を持っている。室内の快適性を向上し、反響音も抑えられるため、スポーツ活動時はもちろん、避難者が生活する場所となる体育館の天井としても適している。

用途に合わせた4工法で軽量天井施工が可能

 施工方法は4種類あり、用途に応じた軽量天井施工が可能である。例えば「かるてん(R)abcスクリュ」は、簡易的な組み立てが可能な専用のアルミ製下地材を使用し、下から「かるてん(R)」をビス留めする施工方法になる。
 また、体育館に美観性をもたらす、多様な意匠性にも配慮。ホワイトとブラックの標準色に加え、木目柄などをプリント加工することで、よりデザインに特化した空間演出も可能になる。
 素材が薄く軽いため、現場での運搬や保管が容易であり、粉塵や騒音の発生も少なく、施工環境の改善にも寄与する。リサイクル原料を使用し、CO2排出量の削減に貢献できるのも魅力だ。
 ※かるてん(R)とV―Lap(R)は帝人フロンティア株式会社の商品です。

高弾性衝撃吸収シート床材「レックスコート」
足や膝への負担を軽減し、ケガ防止にも

【施工事例】東京都狛江市立狛江第四中学校体育館

 避難所生活では、体育館の床が主な居住空間となるが、空調設備の整備率はいまだ2割にとどまっており、冬季には床の冷えが避難者の健康を脅かす要因となっている。また、避難生活の長期化に伴い、高齢者や妊婦などの転倒によるケガのリスクも高まっている。
 こうした課題に対応する床材として注目されているのが、スポーツ施設やリハビリ施設用の高弾性床材「レックスコート」だ。本床材は、日本学校体育研究連合会の「優良体育用品認証マーク」を取得しており、スポーツ時の激しい動きにも対応する衝撃吸収性を備えている。転倒時の衝撃を緩和し、ケガの防止に寄与する点が特徴である。また、シート床材のため、フローリングで懸念されるささくれも発生することなく、安心して使用できる。
 避難者にとっては、一般的なフローリングに比べて足腰への負担が軽減され、冷えにくい性質や減音効果によって、寒さやストレスの軽減にもつながる。

断熱性や保温性能をより高める工法

 さらに、オプションのテクセル床工法協会の工法と組み合わせることで、断熱性や保温性能を高めることができ、底冷えを緩和する。また、落下音や運動音の反響も抑制できる。構造がシンプルなため、省施工・短工期を実現でき、硬さ・衝撃吸収性のカスタマイズが可能な点も魅力になっている。
 優れた断熱性により、文科省が学校体育館などの避難所機能強化として進める「空調設備整備臨時特例交付金」(2033年度まで、補助率2分の1)の対象にも位置付けられている。※テクセル床工法のみ。
 近年、地震や水害などの自然災害が頻発しており、学校体育館が避難所として活用される機会が増加している。その中で、避難者の安全と快適性を確保するためには、既存の天井材・床材を見直すことがますます重要となっている。

 問い合わせ (株)エービーシー商会
 電話【かるてん】03・3507・7232
 【レックスコート】 03・3507・7221
 https://www.abc-t.co.jp/

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