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子どもの近視予防啓発へ 医師ら団体創設

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地域・支援団体

団体の創設発表会ではパネルディスカッションも開かれた

 子どもの目の健康を守るため、学校や保護者向けの啓発活動に取り組む眼科医らの新団体が17日発足し、都内で記者発表会を開いた。近視の進行予防に1日2時間以上の屋外活動の重要性などを訴えた。
 新団体は「近視進行予防コンソーシアム」。眼科医の森紀和子・麹町大通り眼科院長を世話人に、慶應義塾大学の坪田一男・名誉教授や眼鏡メーカージンズ、ロート製薬、学習塾サピックスの代表が参加した。
 記者発表会で森医師は、近視の発症が低年齢化していることを指摘。それによって将来、失明や強度近視になるリスクが高まることを訴えた。文科省の令和4年度の学校保健統計では、視力0・1未満は小学生の約3人に1人に上り、増加傾向にある。
 一方で近年、2時間以上の屋外活動が近視の予防につながったとする調査結果が発表され、注目が集まっていることも紹介した。
 坪田名誉教授は「就寝前の歯磨きの習慣化で子どもの虫歯が減ったのと同じように、屋外活動で近視は予防できる。関係者への啓発に務めたい」などと述べた。

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