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一刀両断 実践者の視点から【第712回】

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逮捕のスピード感と「道徳」

 旧統一教会の総裁が逮捕されたという。日本とのスピード感の違いを感じた。韓国では国のトップが次々と捕まってしまっている。厳しい司法制度の存在が分かる。
 ちなみに、道徳科は日本よりもかなり前から韓国では実施されて来ている。そうしたニーズがあった事も考えられる。
 世界を見渡して宗教以外で道徳を教科として学校に位置付けている国は極めて少ない。日本、韓国、中国で道徳に類する教育の内容は異なるので結果も大きく変わってくる。司法にも影響を与えているのかもしれない。
 今回の総裁の逮捕はかなり大きな影響が想定されるだろうが、私が注目するのはスピード感である。日本の場合、どう考えても逮捕案件であっても、かなりの時間を要する様になっていて特に政治が絡むとますます遅くなる様に感じてしまう。三権分立が実質は機能しなくなっているとさえ思える。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。千葉県教委任用室長、主席指導主事、大学教授、かしみんFM人生相談「幸せの玉手箱」パーソナリティなどを歴任。教育講演は年100回ほど。日本ギフテッド&タレンテッド教育協会理事。)

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